tomatonomori: June 2018 Archives

養液土耕栽培

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皆様の中にも家庭菜園をやられている方がおられると思いますが、「養液土耕栽培」と言う言葉をご存知でしょうか。

簡単に説明しますと、土には植えてはいるのですが、灌水をチューブで行うことで水や肥料の管理が出来たり、汚染された土壌で作物を育てたり逆に土壌を汚染することが無いという栽培方法です。土のよさを生かしながら養液栽培の施肥の考え方を取り入れており、土耕栽培と養液栽培の長所を兼ね備えた栽培法と言えます。

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写真はとまとの森の培地の様子です。トマトはしっかりと土に植えてありますが、下の写真を見ていただくと分かる通り地面に植えてあるわけではありません。

とまとの森では大地にトマトを植えず、発泡スチロールのベンチに土を入れてトマトを栽培することで効率よく水の管理と過剰な施肥をしないことを心がけています。

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わかりますでしょうか。トマトが植えられている培地が地面についていません。

トマトの横に這わせた灌水チューブから点滴のようにポタポタと養液を灌水することで土を固めないので中の酸素が逃げないようになっています。

こんにちは!とまとの森です。
今年も6/21~6/23までJR上野駅で行なう『山形産直市』に
出店することになりました!
そちらで生トマトや、紅花若菜(ベニーリーフ)の生鮮や
トマトジュースなど販売する予定です。
ぜひお近くにお住まいの方は遊びにいらしてくださいね

 

時間は11時~20時までです。
生鮮は売切れたら終了となります。
ご了承ください

 

※写真は2017年のものです。

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土に白カビ

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「白カビ」というと皆さんビックリされるかもしれませんが、微生物と私たち人間は切っても切れない関係にあります。

納豆は大豆に納豆菌の力で作るものですし、日本酒の材料となる麹だって米粒に麹菌を振って繁殖させたものです。

そしてチーズも乳酸菌をはじめとした様々なカビの力を利用してつくられており、今回の白カビを使って作られるカマンベールチーズは日本でもとても人気があります。

 

白カビが生物に付着して繁殖すると生長阻害等様々な不利益が出ることがあるのですが、これが土壌ですとまた意味が違います。

私たちとまとの森は、農薬や化成肥料に頼らないことを主としています。つまり、使用するものは有機肥料のみです。

有機肥料はそのまま植物は吸収できず、土中の微生物が分解することによってはじめて植物の根から吸収される状態になります。

 

この土壌に白カビが生えるというのは、化成肥料を入れている土壌では起きません。なぜなら微生物が分解する必要無いから。エサとなる有機物が無いので微生物たちは死んでしまっているから。死んだ土だから。

土に白カビが生えるということは微生物による有機物の分解がとても盛んであることになるのです。

 
 
※今回の写真は苦手な方を考慮してスクロールが必要な場所に掲載しております。
苦手な方はご注意ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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土壌の豊かさというのは、化学性、物理性、生物性の3つで表すのですが、化学性と物理性は様々な方法がありましたが、生物性の分析についてはとても難しく高額でした。
しかし、土壌の生物性は土の構造の物理的な改善、病害の抑止、より効果的な施肥の方向性など持続的な農業を展開するために非常に重要です。

そこで今回、イノチオホールディングス株式会社様のご協力の下、とまとの森のハウス内の土をランダムに採取し、土壌微生物多様性・活性値を分析していただきました。

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結果は1,867,278(偏差値79.9)

「極めて豊かな土壌、害虫が少なく、少肥料・少除草で栽培可能」

とあります。

とまとの森は養液土耕栽培という隔離培地での栽培であるというのが要因のひとつとして挙げられますが、平均的な土壌の値が50~70万、200万以上の分析値はもはや土ではなくボカシや堆肥ということなので驚異的な数値です。

今回の分析でトマト栽培のさらなる自信へと繋がりました。
これからも安心・安全で美味しいトマトをつくるために農薬や化成肥料に頼らず完全な有機肥料やEM菌等の有用微生物の力を借りて土づくりと栽培を行ってまいります。